タイの『King Mongkut’s Institute of Technology Ladkrabang(以下、KMITL)』と勉強会を行いました。実はこの大学、1966年~1970年に「タイ国文部省職業教育改善計画」の一環として25の職業学校の入札が行われました。その入札に指名されたのが坂倉順三です。

 

            坂倉順三設計が設計した建物。自然と溶け込んだデザインが特徴的。@石田 祐也

 

この勉強会で、特に印象に残っているのが、現地の人々が建物に対して愛情を持っているという事です。どう使えば、この建築が活かされるか、どう補修すれば、長く維持できるかを熱心に話してくれました。一方で、建物は老朽化が進み、改修の方法や予算の捻出に苦しむといった問題点も知ることができました。神中工業では、このような素晴らしい建物を後世に残せるよう支援していきたいと思います。